オムツ交換、体位変換について
オムツ交換を行う際の必要物品は?
- ディスポーサブル(使い捨て)手袋
- 新しいオムツ
- 交換したオムツを入れるビニール袋
- 清拭剤または石鹸
- おしり拭きまたはガーゼ
- 微温湯(38~40度程度)
- シャワーボトル(介護用品店で販売している物か、ペットボトルでも良い。
ペットボトルの場合は専用のキャップが100円ショップなどで売られています。)
適したオムツを用意する
排泄量や生活動作の状況に応じて適したオムツを選びましょう
- 体型(S.M.L.LLサイズ等)
- 生活動作の状況(歩行可能→パンツタイプ、ベッド上→テープタイプ)
- 1回の尿量、排尿間隔の状況によって選んでいく
- 介護者の交換頻度はどの程度か(短・長時間、昼間のみか、夜間のみか)
オムツ交換をする際に注意することは?
- 声かけをする。(オムツを替えることを伝える)
- 不快感を与えないように、排泄援助者の手を温めておく。
- 羞恥心に配慮し、対応に注意しながら援助を行なう。
- 拘縮や麻痺側には十分注意して行なう。
- 必要時横に向ける際には肩甲骨と骨盤の部分を支えると負荷なくできる。
方法
- 声かけをする。
- ディスポーサブル(使い捨て)手袋を着用する。
- オムツを広げ、汚染したオムツ(パッドなど)を取り除く。このときに汚染部位を内側に
小さくまとめながら取り除く。(汚染したオムツは廃棄用のビニール袋に入れる)ことがポイント! - 温かい清拭用タオル、またはおしり拭きで陰部を拭く。
- 新しいオムツ(尿取りパット)をあてる。
- 留める時は上のテープはやや下に、下のテープはやや上にすると漏れにくい。
体位交換の目的
- 安楽に過ごせるよう体位を変える。
- 褥瘡(床ずれ)防止のため。
- 関節の拘縮、変形の予防。
- 循環の改善。
- 気分転換。
- 排痰の促進。
体位交換の目安
- だいたい、1~2時間毎に行なうのが望ましい。
ただし、状態に合わせて変更していく。
援助者が体位交換を行なう際に注意すること
- 効率良く行うための体勢づくり→腰をかがめすぎない、ひねらない
- 人の確保→無理をしないで人手をそろえる
- 場所の確保→十分なスペースで
- 物の確保→安全と効率を図るための用具
さまざまな体交枕→三角の物(自力では横向きを保持できない方)
体位変換補助パッド→体位を変える時に、寝返りを介助する時などに使う物
体位交換のポイント
向きを変えるだけではなく、脇の間、膝と膝の間などにクッションを入れることも大切!→腕と脇腹、膝と膝の間など、触れている箇所にも褥瘡(床ずれ)ができやすいので注意しましょう。